※沖縄・離島を除く
春の三陸の魚、お届けする魚の一例 ・めばる ・いしもち ・たなご ・アジ ・青つぶ貝 ・ほや ・まこがれい ・みずかれい ・あかがれい ・やなぎがれい ・たら ・やりいか ※上記の中から8~10点を詰め合わせ。時期や海の状況により、お魚は変更します。ご了承ください。
宮城県 女川町 『お魚いちば おかせい』さん 世界三大漁場の三陸で育った鮮魚たち 世界の三大漁港のひとつ、三陸。親潮と黒潮がぶつかる場所。 そこはまさに、栄養価の高い水質を保持する「天然のいけす」。 こちらのお魚は、女川港で70年以上魚屋を営む 『おかせい』 さんからお届けします。
海と共に生きていく『女川町』 宮城県は牡鹿半島のたもとにある女川町。 町のシンボルでもある女川駅を降りると、青々とした山に囲まれた海が一番に目に飛び込んできます。 仙台、石巻、と乗り継ぎそこから石巻線に乗り換える2時間弱の長旅から背筋をぐっと伸ばし、商店街を真っ直ぐたどれば、まるで海へぱしゃぱしゃと入れるかのよう。 そこには女川町の宝ともいえる、女川港があります。 女川町のみなさんにとって切っても切れない存在であるこの女川港は、ノルウェー、カナダに次いで世界三大漁場とされている三陸・金華山沖のすぐ近くにあります。 なぜ金華山沖がそうまで言われるのか、みなさんはご存じですか?
女川町の大部分は森や山々に占められています。その山々はすぐに三陸の海へ連なります。 この山々のチカラを受け育った樹々の根っこから、豊富な栄養が三陸の海へと注ぎ、滋養豊かなプランクトンが育ちます。 この栄養豊かな三陸の海の金華山沖は、親潮と黒潮がぶつかる場所でもあります。 異なる環境で育った数多の魚たちが集まる場所で、三陸の海に注いだ栄養を得た良質なプランクトンを食べることで、ぷりっと豊満に育つ魚たち。 この好条件な環境はさながら「天然のいけす」です。 この「いけす」に限りなく近い場所にあるのが、女川港であり、女川町なのです。
女川で水揚げされた魚介は身が締まり、なんと言っても味が濃いのです。 また季節によって多様な魚種が水揚げされます。冬にはあんこうやたらなど、身のつまった美味しい魚が女川町民の食卓を彩り、春先になれば小女子(こうなご)という小魚が春の訪れを知らせてくれる。 こうした四季折々の自然の恵みの鮮度をそのままに、我々の食卓に運んでくれる魚屋『おかせい』さんの女川魚介への愛情がこれまた深いんです! 「東京に届く女川の魚介は大きくて旨みが強い」、おかせいさんに伝えると、非常に誇らしげで、女川魚介とそれを取り巻く環境に対する愛情をひしひしと感じました。 また、女川町は古くから、漁場・水産加工の町として栄えてきた歴史があります。 おかせいさんは代々継がれてきた水産加工技術を活かし、その時代に合った魚介類の楽しみ方を提案し続けています。冬から春にかけて毎週販売しているおかせいさんの自家製ひものは完売になるほどです。
「わたしたちは海と生きる」 東日本大震災から10年が経ちました。 女川町では深刻な被害に見舞われ、多くの大切な命が奪われました。 しかし、そうした状況下でも、女川町の復興は早いものでした。「わたしたちは海と生きる」と決断したのです。 そこには、体験していないものには計り知れない複雑な想いがあったはずです。 だからこそこうした決断からは、豊かな海があってこその女川の魚介であり、それを食べさせてもらっている(あがっている)感謝を大切にしている女川町のみなさんの、人間性の厚みを感じます。
佐藤シェフのおすすめポイント 恵比寿「東北イタリアンALMA」でシェフを務める、佐藤正光氏はこう語ります。 『あがいん』とは、東北方言で“お上りください”、“(家に)あがって”という意味。佐藤シェフが女川魚介を料理することにこだわる理由の一つとして、女川町のこうした精神や雰囲気に惚れ込んでいることを挙げます。いいお魚が獲れれば、こんなのどう?と送ってくれる。東京と宮城の物理的距離を一切感じない心の距離はまるでご近所さんのようです。
「天然のいけす」を求めて集まる魚たち 佐藤シェフが女川魚介を選ぶ理由のもう一つとして、魚種が豊富なことを挙げています。先に述べたように、金華山沖を目指して様々な魚たちが流れ込んできます。そこで水揚げされるものの中には、私たちには初めましてな魚介が揚がってくことも稀ではありません。おかせいさんの元で私たちが美味しく食べられるよう生鮮加工された魚介たち、一度試してみる価値、アリですよ。 どうぞ、あがいん?